この記事では「専門学科」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである,堀川高校探求科の2023年度入試の分析を行っています。
入試分析を読んで,堀川高校への入試対策を一足先に始めましょう!
堀川高校の社会 概要
堀川高校の社会とは何か
「専門学科」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである堀川高校の入試問題は,「専門学科」と呼ぶにふさわしい,中学内容の本質的な理解を問う入試問題が出題されます。
社会もその例に漏れず,2010年度より他の高校に先駆けて社会の独自問題を作成していた堀川高校は,社会問題や歴史的事象の本質的な理解を問う問題として,全国の高校入試問題の中でも異彩を放っていました。
「二酸化炭素排出規制をめぐる条約の内容」「インバウンドに伴う人々の移動」「公共性のジレンマ」など,身近な社会問題を取り上げながら,多くの資料をもとにそれらの問題を考察させる問題を例年出題していました。
歴史分野についても,史料や図画をもとに考察する問題や,人文・社会科学の方法論に関わる内容を問うような問題もしばしば出題されていました。
また,解答形式においても,問題の半分以上は記述問題が占めており,40分という限られた時間の中で受験生が答案を作成することには困難が伴っていたことが推察されます。
堀川高校の社会は,科目名「人文・社会科学」の名にふさわしい,中学校の社会という科目にとらわれず,学習した知識を最大限に運用することが求められる人文科学,社会科学の素養を受験生に試していたという点で,他の高校とは一線を画した問題を出題していた。
近年の堀川高校の社会
2021年度入試以降,堀川高校の社会の入試問題から記述問題は大きく減りました。
2023年度も2021同様,記述問題の出題は2問に留まっています。近年の堀川高校の社会は,出題される資料は依然として多いものの,教科書の知識が頭に入っていれば難なく正解できる問題が大半を占めました。
堀川高校の社会については,京都で難関とされる「専門学科」といえども,教科書の基本的な知識を頭に入れることが出来れば,おのずと合格ラインの得点ができるものと予想されます。
堀川高校の社会 大問別分析
出題形式
堀川高校の社会は大問2問で構成されています。大問1,2ともに中学社会の地理,歴史,公民の全範囲からの融合問題となっています。先述の通り,短答問題がほとんどを占めていますが,記述問題も大問ごとに1題出題されています。
大問1
美術に関するリード文が置かれ,歴史,公民分野から12問が出題されました。
12問のうち,ほとんどは教科書レベルの基本知識を問う問題でした。一部見慣れない問い方の問題もありましたが,問われている知識は教科書レベルのものでした。
記述問題は,資料を基に浮世絵が江戸時代に流行した理由を問うものでした。
大問2
探究活動に関する先生と生徒の会話が最初に提示され,7問が出題されました。日本及び世界の戦後の歴史に関連した問題が多くを占めました。
教科書レベルの知識で解答できる問題がほとんどでしたが,内容も多く,学習が疎かになりがちが分野ですので,苦戦した受験生も多かったと思います。
記述問題は,沖縄の本土復帰に関する内容を記述させるものでした。
堀川高校の社会 対策
教科書レベルの知識を確実なものに
堀川高校の社会は,京都で難関とされる専門学科といえども,教科書の知識をモノにしておけば確実に合格ラインの得点が可能です。
そのため,教科書の内容を頭に入れることが堀川高校の社会で合格点をとる上での必要条件となります。まずは学校の定期テストの社会で9割を得点するように勉強することを目標としましょう。
また先述のとおり,堀川高校の社会では資料問題が多く出題されます。普段から資料集や地図帳を読む習慣をつけて,多くの資料に馴染んでおくことも有用です。
中3範囲を素速く勉強しよう
堀川高校を受験する中3生であれば,入試でも頻繁に出題される中3範囲は,余裕があれば先取りをしておきたいところです。
しかし,教科書レベルの知識といえども,中3で学習する範囲は中1・2で学習した範囲と比べて細かい知識や抽象的な内容が多いです。そのため,よっぽど社会の勉強が好きでない限り,勉強を進めるのが難しいかと思います。
リングアカデミーの社会の授業では,入試頻出ポイントを提示したり,分野の概観を行ったりすることで,中学生で学ぶ社会の知識を身につけるためのコツを示しています。社会が不安な方に限らず,社会が得意な方にとっても有意義な講座になっています。リングアカデミーの授業を受けて,一足先に社会の学習を進めて,周りの堀川高校志望者に差をつけましょう。
社会が苦手,だけど,どうすればいいの?
堀川高校受験層や専門学科受験生であっても,「社会が苦手だ」「嫌いだ」という人は多いです。しかし,多くの人はそこでやみくもに暗記しようとして失敗しがちです。
なぜなら,社会が苦手な原因は人それぞれであるにもかかわらず,「社会は暗記科目である」という強迫観念に駆られて何でも覚えようとするからです。
社会が苦手だという人は,ぜひリングアカデミーに来て相談してみましょう。「社会は暗記科目である」というのは間違いでは決してないです。
しかし,人それぞれにあった勉強法が必ずあります。講師と話す中で,自分がなぜ社会が苦手なのかを理解して,それにあった勉強を実践すれば,誰でも社会の実力はつきます。今からなら受験までには十分に間に合うため,社会が苦手な方はぜひリングアカデミーで相談してみましょう。
堀川高校の社会 総括
堀川高校の社会で合格点を取る上で必要な事はただ一つ。それは「教科書の内容を身につける」ことに尽きます。
ただ,それは簡単なように見えて実はとても難しいことです。限りある時間で社会の得点を挙げるため,社会の苦手を克服するためにも,ぜひ1度リングアカデミーの講座を試してみましょう。
リングアカデミーHP:https://www.brigh10.jp/ring-academy/