総論
例年の問題の傾向
会話文1題、長文2題、英作文1題という形式で出題される。
全体的に難易度は他の3校に比べて低いが、それでも長文の内容は科学的なものであり、分量も多い。
会話文補充問題の比重が大きく、入念な対策が必要である。
今年の問題の特徴
例年の傾向から大きく構成は変わらなかった。
昨年に比べて会話文の分量は減ったが、長文の分量が増えた。全体としての分量は大きく変化していない。
会話文、科学的文章のどちらの場合に対しても速読力と精読力は身につけておく必要がある。
大問別講評
大問1
昨年は会話文補充だけであったが、内容一致問題も出題された。
小問の前後だけでなく、全体を精読することがポイントである。
大問2
スマートフォンのカメラとデジタルカメラの比較というテーマの文章である。
身近な内容であるため、読みやすかったと思われる。
量は例年通りである。文法問題は普通の難易度。
大問3
フードロスをテーマとした文章である。SDGsが注目されるようになってからよく見かけるテーマである。近年のホットな話題を事前に掴んでおくことも入試において大切である。
1つの記事について会話形式で進む形式である。誰の発言であるのかを見落とさずに読み進めよう。
文章量は昨年の大問3よりは多い。文法問題は易しい。
大問4
例年の傾向と同様に1文程度の英作文が出題された。難易度は易しい。
昨年出題された30~40語程度の英作文は今年出題されていないが、出題される可能性はあるため、対策を怠ってはいけない。
今年の一問
問題
大問1-小問2
●本文
- It takes thirty minutes from "Airport Station" to "Long Beach Station".
(中略)
- The train station is outside the airport. If you walk for ten minutes, you can find "Airport Station" . You can buy a ticket there. My house is near "Long Beach Station". I think you know the way from the station to my house. It takes five minutes from the station to my house.
- Yes, I know. It will be at Los Angeles airport at three in the afternoon. So I can meet you at 【空欄】in the afternoon
●問題
【空欄】に入る語として適切なものを次のア~オから1つ選び、記号で答えなさい。
ア:one イ:two ウ:three エ:four オ:five
解答・解説
Bさんによると午後3時にロサンゼルス空港に着くと言っている。
またAさんの会話から、空港から空港駅までは10分、空港駅からAさんの最寄り駅までは30分、最寄り駅から家までは5分と分かる。以上より空港に到着してから45分かかる計算になるので、エ:fourを選ぶことができる。
ポイント
長文の中から情報を取捨選択して計算するという問題が近年増えている。
文章を読む際に重要だと思われる部分に線などで印をつけておくと、問題を解く際に有用である。
まとめ
形式は桃山特有のものではあるが、本質部分は専門学科4校共通している。近年の長文の傾向を掴むため、他の3校も解いておくことを推奨する。