難関校と呼ばれ、さらに私立中とはまったく異なる対策が必要な洛北附中(京都府立洛北高校附属中・洛北中)と西京附中(京都市立西京高校附属中・西京中)。
洛北・西京を目指すみなさんにとって、1分1秒の過ごし方が大きな差へと繋がります。
現在、休校要請によりほとんどの時間を家で過ごすようになりました。
この時期の受検生にとっては非常に辛い時間を過ごしているのではないでしょうか。
今年に限らず例年、家での過ごし方で悩まれる受検生やその保護者は多いものです。
そこで今回の記事では、この悩みをどう乗り越えてきたのか、実際に洛北附中・西京附中に合格された保護者の声をまとめてみました!
※本記事はシリーズ企画です。【その②】も順次公開してまいります。
こんな人にオススメです
・子どもがダラダラしていて不安…
・子どもとの関わり方を知りたい!
・塾に入った方が良いか知りたい!
合格した保護者の実践 3例
case1.勉強一緒に取り組み型
「保護者の皆様もご多忙とは存じますが、暇を見つけて是非お子様と一緒に問題を解いたり、予想問題を作ってあげたりしてください。わが子がどんな難問にチャレンジしているかよくわかりますし、あとで振り返ると、それらはかけがえのない親子の思い出となって心に残ります。」
2019年度西京附中合格者の保護者より
まだ小学生ということもあって一人で自立して勉強をすることは大変なことです。
問題を一緒に解くという協働作業を通して勉強をモチベートしていくことは効果的と言えます。
ただし、介入のしすぎは厳禁です。思春期ということもあり、ある程度のラインを見極めながら勉強を一緒にできるといいですね。
case2.勉強サポート型
(小6夏休みに中だるみをしてしまったことを受けて秋頃に1日の過ごし方を改善した生徒のインタビュー内容です)
「まずはお母さんと一緒にしなければいけないことを大きなふせんに書き出すことから始めました。そのあとに、一つ一つを終わらせるのにかかりそうな時間を横に記入していって優先順位をつけることで、どれからやればいいかを決めていきました。」
2018年度洛北附中合格者より
case1.ではしっかり時間を確保して取り組んであげる必要がありますが、もし難しい場合はcase2.のようにサポートしてあげるのが有効です。
その時に注意してほしいのは、期待値を高く設定しないということです。というのも、受検勉強はもちろん1日の計画立ても今までやったことがないからです。やったことないことは、最初は誰でもできません。
だからこそ、ぜひサポートをしてあげることが非常に有効なのです。また、case1.と同様に介入のしすぎは反発を招きかねず、要注意です。
case3.普段の生活サポート型
「親として心掛けたことは、「この子は絶対に大丈夫」と根拠はないけれど自信と信頼をもって平穏にできる限り平常心でいつも通り過ごすことと日々の生活を整えることです。
①早寝早起きはもちろんのこと、規則正しい生活
②整理整頓、家の中を快適に清潔に保つこと
③家族のだんらんを大切にし、たくさん家族で話すこと
④食べるものが体も頭も心もすべてを作っていると考えますので、ご飯とみそ汁を中心とした安心できる食事で体調を管理すること
⑤たっぷり遊ぶこと
です。もちろん学校の勉強も家の手伝いもいつも通りしっかりとやってもらいました。」
2019年度西京附中合格者の保護者より
保護者からいただくご相談で多い内容が「時間がなくて勉強をみてやれない」というものです。
洛北・西京附中入試に限らず一般的に受験は個人戦ではなく「団体戦」であることを強調しておきます。
生徒本人の努力だけなく、必ず保護者の理解と協力が必要となってきます。その時に「できること」からしていただきたいと強く思います。
例えばcase3.のような①~⑤の実践例はきっと多くのご家庭で取り組めることだと思います。教育心理学の研究において、学力は遺伝や本人の努力だけでなく勉強をする環境も大きく作用していることが分かっています。
ぜひ、無理のない範囲で取り組んでみてください。
おわりに
今回は上記3例を紹介しました。これらは塾に通わずとも取り組めるものだと思います。しかしながら上記3例を実際に取り入れてもうまくいかない場合があると思います。
そういった時に相談できる相手として学校の先生や塾の先生を頼ってみることも大切です。必ずしも全ての問題を家庭内で解決する必要はありません。今まで以上に外部(本記事や学校の先生、塾の先生など)を頼ることがポイントになってくるでしょう。