~数学オリンピック2024予選第3問~【今週の一問】その4

2024年07月06日
高校生向け 受験対策/勉強法

~数学オリンピック2024予選第3問~難易度★

問題

問題はこちらのリンクをクリックして見てください。数学オリンピック財団のHPに飛びます。

数オリの問題です。第3問から脱落者が少し増えてくるかもしれません。一番初めの図形問題で図も書いているので,本選に進むなら確実に正解しておきたいところです。

まずは,実際に解いてみて,できなかったら解説を読んで,理解できなかったところを重点的に復習しましょう。

 

 

解答

答え:$5+\sqrt{10}$

 

思考とプロセス

数オリの予選の図形は

チェバの定理・メネラウスの定理を利用する問題

方べきの定理の逆・円周核の定理の逆などを利用して円を見つけ,その円をもとに図形を展開していく問題

のおよそ2つに分けられると思います。今回は図形も書いていますし,円なので,方べきの定理等を活用していきましょう。

 

図のように,$BX=x, BD=y$とおきます。

$\triangle{ABC}$は1辺が10の正三角形だったので,$AD=10-y, CX=10-x$ということも分かります。

さらに,$AD+AE=16$という条件から,$AE=16-AD=16-(10-y)=6+y$ということがわかり,$CE=10-AE=10-(6+y)=4-y$ということも分かります。

さらに,方べきの定理から,

$BD \cdot BA=BX^2$

$CE \cdot CA=CX^2$

ということもわかるので,

$10y=x^2$

$10(4-y)=(10-x)^2$

となるので,辺々を加えることにより,

$40=2x^2-20x+100$

という2次方程式ができます。これを解くと,$x=5 \pm \sqrt{10}$となりますが,$BX>CX$より,$BX>5$でないといけないので,$BX=5+\sqrt{10}$と求めることができます。